頑張ってたんだ、日本の会社2011年09月09日

年に2~3回行くソロの骨董市。

売れないものはずーっと売れないから、いつ言っても同じものがある。

一方、前はなかったけど、こんなものどこから探してきたんだろ、というものもある。

 

5月に行った時に見つけたのがコレ。

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いずれも日本企業の名前が入っている。

 

 

 

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日本ペイントの、コレはなんだろ・・

直径約8センチ。

コースターにしては底の径が小さいし、深すぎる。

塗料メーカーのものなので、塗料の調合皿なのかもしれない。

『日本漆』 と記されているのは、NIPPON PAINT のことか?

あるいはインドネシアでウルシを売っていたのかもしれない。

 

 

 

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コレは7,5cm角の、コースターかな?

富士山と桜の、いかにも日本的な図柄の写真がプリントされている。

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右下には 「BATERAI」、「National」の文字が。

 

 

 

 

裏返すと・・

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BATERAI はバッテリー、つまり電池のこと。

KEKUATAN BERGANDA は直訳すると 「倍 強い」。

たぶん 「2倍長持ち ナショナルの電池 ハイトップ」 の販促品だったんだろうなあ。

 

それにしても、日本企業、頑張ってたんだな。

 

たくさんあります。

どちらも一枚200円。

今月のオークション「クニンガンの小箱」2011年03月04日

ワタシはインドネシアへ行くとインドネシア語で取引をします。

「へぇ~、スゴイですね。」

と、よく言われますが、全然スゴクありません。

インドネシア語ってのはとても易しい言語で、しかも日本人の発音と似ているのでカタカナで書かれたインドネシア語をそのまま読んでも通じるのです。

例えば「ウォーター」と言っても、英語圏の人々に意味は通じません。(もっともこれはカタカナ表記自体に問題があるのかもしれませんが・・「ゥワラー」と書けば通じるのかも・・)

だけど、インドネシア語で〝水〟を意味する「アクア」や「アイル」をそのまま読んでもインドネシア人はそれを理解します。

 

そして、文法が簡単なのです。

早い話が、単語を並べていけばそれなりに意味が通じるのです。

単語さえ覚えればナントカなるのです。

 

そして、ワタシのインドネシア語が通じる理由は、相手が昔からの取引先だから・・

ワタシのインドネシア語力は、おそらく幼稚園児並みです。

取引先の彼らは幼稚園児にもわかるような言葉で話してくれているのです。

ワタシが文脈が支離滅裂な話をしても、コイツはこういう事を言いたいんだろうな、と解釈してくれているのです。

 

 

一方、ワタシは一般のインドネシア人が知らないような専門的な単語を知っています。

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例えば、テーブルの天板を作る際、両側を樹木の自然な曲線を残して作ったものを日本語で「耳付き」と言います。

この「耳付き」はインドネシア語で KLICO (クリコ)。

 

 

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また、アイアン製品にネジ用の穴を作るときに、ネジの頭がうまくおさまるようにネジ穴に傾斜をつけることを OVERSENG (オブルセン) と言います。

 

 

 

新しい取引先を開拓したときに、このような専門的な用語を使うと、相手はワタシがインドネシア語に精通しているものと思い込みペラペラと早口でインドネシア語をしゃべります。

ほとんどわかりません・・

その時、「ああ、いつもの取引先の人たちはワタシが解るように話してくれていたんだな」と思い当たるのです。

 

前置きが長くなりましたが、これからが本題です。

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写真のものはソロの骨董市で買ったもの。

店の主はなにやら恭しく出してきましたが、これがなんだか解らない。

これは何か?というワタシの問いに身振り手振りで説明するが、要領を得ない。

首を傾げる私にもどかしさを感じたのか、周りのギャラリーが「クニンガン!クニンガン!」とか、「セレモニー!」などと言う。

何かのセレモニーに使うものだろうな、とは思いましたが、とうとうよく解らないまま買ってきました。

日本に帰ってきてから〝クニンガン〟をネットで調べてみると、たくさん出てきました。

クニンガンとは

「この日は地上に神々が降りて来る神聖な日です。各家の家寺には祖霊を迎えるために盛大な供物が用意される。人々はこの世の平和と幸福を祈る。クニンガンではすべての供物を昼の12時頃までに供え終わらなくてはいけない。というのは、それを過ぎると、神々は天界に帰ってしまうからです。よく日本で言う〝お盆〟にたとえられるが、バリでは祖霊もまた神であり、ただ単に先祖供養として祖霊を迎えるというのではなく、もっと神聖な意味で祝します。」
(ウブド・バリ「アパ?情報センター」HPより)

クニンガンがどういうものかは解りましたが、この真鍮の小箱がいったい何に使われるものなのか相変わらずわかりません。

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ふたを開けると小さな仕切りの付いた内蓋が・・

 

 

 

 

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その内蓋を取ると、全体はこんな感じ・・

 

 

 

 

 

最近はアクセサリーを自分で作る方が多くなりました。

小さなパーツを入れておくのにこんな小箱はいかがですか?

この小箱、今月のオークション品にしよーっと。

ということでいつものように最低価格の設定は無し、1円からOKです。

お店に置いてあります。

見に来てください。

疑わしきランプ2010年10月20日

久々にいいのが見つかりました。

照明です。

 

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スタンド型のちょtっと大ぶりな照明です。

写真の状態で高さ約110センチ。

それでもって・・

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こんなや・・

 

 

 

 

 

 

 



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こーんなにもなります。

めいっぱい背伸びをすると、高さ約165センチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

なかなか凝った造りをしているではないですか・・

しかし、造りもさることながらヤッパリワタシが惚れるのはこの古びた風合い・・

 

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だがしかし・・

このランプ、少々ウタガワシイところがあるのです。

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ウタガワシイのはこの部分。

 

 

 

 

 

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ガラスのカバーを載せている部分ですが、この半月状の切れ込みはいったい何だろうか・・

そして・・

 


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このガラスドームを固定しているネジ。

ちょっと長過ぎじゃないか?

 

 

 

 

以上のことから、ワタシはこう思うのです。

 

この照明の本体とガラスドームは、別々の照明のものだったのではないか。

あの半月状の切れ込みが本来のガラスカバーを留めるための物であって、サイズの異なるカバーを留めるために新たに穴を開けて、ネジで固定しているのじゃなかろうか・・

 

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そんな小さなギモンはありますが、何と言ってもこの姿、美しいでしょ。

もちろん一点限り。

18900円

見立て2010年09月30日

この〝古物〟のカテゴリーで前回(6月23日 「こんなもん、どーすんの・・」 )でご紹介したドラムの脚。

その記事をご覧になったDさんから、こんなメールが届きました。

>こんばんわ。
>初めてブログ拝見させていただきました。
>ドラムの脚ですがもしかして希望者に無料で譲っていただけるという事ですか?
>であれば欲しいです。
>ほかに手を揚げている方がいないことを祈りつつ、お返事をお待ちしています。

>D

 

ふーむ・・

この、ドラムの脚、どんな風に使うつもりなのだろう・・

私の興味はそれに集中しました。

 

>おお、早い!
>一番乗りです!
>差し上げますよ。
>お店に取りに来ていただけること、何に使うのか教えていただけること、が条件です。
>お名前、スタッフに伝えておきますので、ワタシがいなくてもわかるようにしておきます。
>ありがとうございました。
>つばきや店主

 

すぐにDさんからご返事がありました。

 

>つばきや店主様
>こちらこそどうもありがとうございます。
>使用方法ですが、棒の先にハンガーをつけてスタンドハンガーにしようと思います。
>先日古道具屋さんに行ったときにすべて木でできている古いスタンド式のハンガーを見ま>してそのパクリです。
>遠いのですぐにはいけませんが今月中にはお伺いしたいと思います。
>よろしくお願いします。
>D

 

スタンドハンガーとはどんなものだろう・・

〝ハンガー〟だからハング(引っ掛ける)するもの。

洋服のハンガーだろうか。

 

 

>なるほど、スタンドハンガーですか。
>Dさんも古道具がお好きみたいですね。
>お待ちしています。
>つばきや店主

 

しばらくしてDさんご一家がおみえになりました。

想像していたよりもずっとお若く、背の高い好青年でした。(好青年って、死語ですか・・イケメン?)

浅見光彦のようなDさん、ドラムの脚をお持ち帰られました。

どんな風に加工すんだろうな・・

 

 

 

2ヶ月ほど経った暑い夏の日のこと。

Dさんからメールが届きました。

 

>おはようございます。
>先日ドラムの脚をいただいたDです。その節はありがとうございました。
>当初はハンガーを作ろうと思っていましたが思ったよりも脚が短かったので変更して棚に>しました。
>ガラスの加工が思ったより難しく苦労しましたが素人にしてはよく出来たと思っています。
>また機会がありましたらお店に寄らせていただきます。
>D

 

これです。

 

飾り棚

素晴らしい!

 

昔、陶芸家のセンセイが筆置きを探しておられたので、ちょうど2ヶ月ほど前に北京の骨董市で買ってきた石の筆置きをオススメしたら

「本来の用途と違うものを使うから面白いのだ。
そのまま使ったんでは面白くないのだ。」

といって、古い錠前を買っていかれました。

「これを〝見立て〟と言うんだよ。」

なるほど・・

それからワタシはその〝見立て〟がいたく気に入り本来の用途と違う使い方を何度と試みましたが・・

どうもイマイチです。

ワタシはそういうセンスに欠けているようです・・

 

その点、Dさん。

あなたの見立ては素晴らしい!

 

またトライして、見せてください。

あなたの〝見立て〟。

こんなもん、どーすんの・・2010年06月23日

もうすぐコンテナが1本到着するってんで店の横の在庫置き場を整理しました。

家具は倉庫へ、いるんだかいらないんだか、わからないものは思い切って処分。

あー、こんなものもあったのね、と言うものがどんどん出てくる。

 

これもそのひとつ。

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ワタシが行く骨董市は3ヶ所。

北京の藩家園、バンコクのチャトウチャ、ソロのトゥリウィンドウ。

これを買ったのはソロのトゥリウィンドウ。

ソロのトゥリウィンドウは骨董市というよりもガラクタ市といったほうがいいのかもしれません。

価値がありそうだな、というのもあるけれど、こんなもんどーすんの、といったものまで売られているのです。

しかし、そこは古物の不思議なところ。

何が売れるのかわからない。

ワタシが「こんなもの売れないダロ」と思っていたものがよく売れたりする。 「古い鍵」

だから、とりあえず、変なものは買っておく・・

 

写真のものもそのひとつ。

なんですか?つーと、ドラムの脚です。

ドラムって、楽器のドラムです。脚だけ・・

こんなもん、誰が買うの?って思うでしょ。

たしかにそのとーり。

 

でもね、この「ドラムの脚」を買った店では、以前にも「こんなもん売れないだろ!」と思って買ったものが売れたのです。

古いブランコの座面、小さな船の碇、錆びた(乳牛の)採乳缶・・

ブランコは本立てに、採乳缶は傘立てに、とお客様はおっしゃってました。

〝見立て〟ですなあ・・

その感性には脱帽します。

だから、この「ドラムの脚」を見たときも、もしかしたら何かに使えるのかもしれないな、と思って買いました。

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この、サビこすれた感じに魅かれて買ったのです。

 

 

 

 

 

ワタシが「何かに使えるかも」という発想を持っていたわけじゃありません。

ウチのお客様だったら・・と言う期待を持っていたのです。

 

 

でもねえ・・さすがにこれは・・

買わなきゃよかった・・

もう3年も置きっ放しです。

 

その、骨董屋のおやじの家の勝手口です。

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ガラクタばかりですが、なんとなくいいなあ・・と思ってしまうのです。

イカンイカン・・これにダマされるのだなあ・・

 

ところで、「ドラムの脚」、誰か要りませんか?

差し上げます・・

コカ・コーラの看板2010年06月04日

えーと、今回の品は古物ではないんですけど・・

古物のカテゴリーの更新をずっとサボっていたもので、無理やり古物に突っこみました。

 

つばきやのお客様のほとんどの方はご存知だと思いますが、毎月〝オークション〟なるものをやっています。

先月のオークション品はコレでした。

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籐張りの寝椅子です。

「入札壺」なるものに、お客様が希望の入札額を記した紙を入れるのです。

そして一番高い額を記入したお客様にお渡しをする。

〝オークション〟というのは〝競売〟であって、価格を競り合っていくものなので、つばきやのオークションは正確にはオークションではありません。

オークション、という言葉のヒビキがいいので使っているだけです。

月末に〝入札壺〟を開けるまで誰がいくら入札しているのかはわかりません。

一発勝負です。

ちなみに今回の寝椅子は・・

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でした。

 

毎月、何を出そうか悩みもしますが、楽しみでもあります。

こんなものにはたしていくらの値が付けられるのだろう・・という興味です。

そして、そういった意味でいくらの値がつくのだろうか、月末がとっても楽しみな品が今月のオークション品。

 

これです。

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コカ・コーラの看板。

古いものに見えるでしょ。

でも、古いものではありません。

古っぽく見えるように加工されたものです。

ジャワの骨董市で見つけました。

 

これはなにかっつーと、Coca Cola のロゴマークの上に書かれているのはイスラム文字。

それでもって、コカ・コーラ社はアメリカ資本主義の象徴。

つまり、イスラム文字で書かれたコカ・コーラの看板てのは、なんつーかブラックジョークみたいなものなのであーる、とはコレを作ったおじいさんが得意そうにワタシに語った話です。

なるほどねえ、そんなもんですか・・

でも、こんなもの誰が買うと思って作ってんだろ・・(ワタシが買ったじゃないか!)

ワタシ、こんなもの売れるとは思ってません。では、なぜ買った?

もちろん、つばきやの〝オークション〟のためですよ!!

仕入れのたびにオークション品を探すのが楽しみです。

半年ほど前は約15000円で仕入れた古いドラが3000円で落ちたこともありましたが・・

 

 

ワタシはこの看板、もらっても困ります。

でも、きっとコレを気に入ってくれる人がいるんでしょうね。

そんな人がコレにいくらの値を付けてくれるのか、今からとっても楽しみです・・

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